Bitcoin Goldに対するビットバンクの対応方針について

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いつもbitbankをご利用いただきありがとうございます。

先般、一部で話題となっておりますBitcoin Gold(BTG)の発生可能性について、当社は下記の通り対応いたしますのでお知らせします。

対応について

  1. 当社は、BTGの発生時点におけるお客様資産のスナップショットを取得します
  2. スナップショットの取得は、当社における付与と売買の提供を前提としておりません
  3. 当社は、BTGに限定されず当社の裁量に基づき当該仮想通貨の取り扱い可否を決定するものとし、次に掲げる事項などに該当する場合、付与を行わないことがあります
    • リプレイ攻撃保護が困難であり、お客様資産の保全ができない場合
    • プロトコルに脆弱性があり、不正にトランザクションを送信できるなどのバックドアが含まれる場合
    • 反社会的勢力との関わりがあるか、反社会的行為に携わっている場合
    • その他、当社の裁量により、取り扱いが困難であると判断した場合
  4. 当社は、上記についてすべて問題がないと判断した場合にのみ、市場環境を考慮の上、改めて当該仮想通貨の付与の検討を行います。尚、取り扱いを開始する際には、分岐時点に取得したスナップショットに基づき、当該仮想通貨の付与を併せて行います

Bitcoin Goldについて

Bitcoin Gold(BTG)は香港のマイニンググループによって主導される、ビットコインから分岐して発生することが予想されるハードフォーク・コインであり、491407Block(10月25日前後)が予定されています。

当社が当初の付与を行わない理由は以下の通りですが、将来的にソフトウェアが見直される可能性もございます。

  1. プレマイン
    10月19日時点において、BTG(github.com/BTCGPU)には8,000Blocksのプレマイン(非公開環境における採掘の独占)が含まれます。プレマインは公平な分配が行われず、マイナーが利益を独占することができるため、その是非は度々議論の的になっています。
  2. Equihash PoWのコードが完成していない
    BTGはCPU/GPUで採掘できることを標榜する仮想通貨ですが、10月19日時点においてEquihash PoWへの移行が完了しておりません。これからユニットテスト及びリグレッションテストを実施する予定ですが、予定日までの時間が残されていません。
  3. リプレイ攻撃保護がされていない
    9月29日に、Bitcoin Cashで用いられたSIGHASH_FORKIDによるリプレイ攻撃保護が提案されていますが、10月19日時点において導入の検討が行われていません。分岐を前提としたハードフォークを行う場合、リプレイ攻撃保護を明示的に行う必要があります。リプレイ攻撃保護が行われていない場合、分岐したコインを使用することにより、予期せずもう片方のコインも同時に送信してしまい資産を失う恐れがあります。
  4. リスケジュールの可能性
    BTGは当初、8月31日に16,000ブロック(200,000BTG)のプレマインを行い、これを10BTG=1BTCの価格で販売するICOを計画していましたが、計画の見直しを行っています。

今後予期されるHFについて

BTGに関しては特別な声明であり、今後予想される仮想通貨のハードフォークに伴う新たな仮想通貨の発生に関しても、顧客資産保全および当該仮想通貨におけるリプレイ攻撃保護対策、その他セキュリティ上のリスクなどを勘案した上で、当社の裁量に基づいて取り扱いの可否を決定いたします。当該仮想通貨の発生における都度の対応方針に関しましては、お客様に向け事前の通知を行う予定です。また事前の通知を行わない場合、原則として当社は当該仮想通貨の発生について関与しません。

その他、疑問点がございましたらお気軽にお問い合わせページよりお問い合わせ下さい。

今後ともbitbankをよろしくお願いします。